スタッフの不満

from 宮城哲郎

 

これは僕がコンサルティングに入っていた会社での出来事なのですが、そこで働いていた女性スタッフが、こんな本音を漏らしたそうです。

 

「社長の趣味を維持するために働いていると思うと、アホらしくて働けない」

 

この時、その会社がどんな状況だったのかというと、かなり危機的な状況だったのは言うまでもありません。

 

数字的な危機というわけではなかったのですが、それでも今後の会社の成長を進める上で、組織が最も一丸になるべき時に、社員の心が離れていっている。。。

 

「一丸になりたいと思ってもなれない。」

 

これは本当にシンドイ事で、こうした問題は大小限らずどんなビジネスでもよく起こる出来事でもあります。

 

しかし、ここでの問題は「どうしてこのような状況になってしまったのだろうか?」という事に突いて振り返り改善する事です。

 

今回は、そうした場面での対処法を一つお伝えしたいと思います。

 

部下は社長の考えなんて理解出来ない

さて、そもそも何故このような事が起きたのか?

まずは、その理由からお伝えしたいのだが、その理由はシンプルです…。

 

「今までに会社の理念やビジョンをスタッフに伝えて来なかったから」

それが原因で起きていたのです。

 

[st-minihukidashi fontawesome="" fontsize="" fontweight="" bgcolor="#f44336" color="#fff" margin="0 0 20px 0"]「たった、それだけでこのような事が起こるのか?」[/st-minihukidashi]

そう思う人もいるだろうが、それは違います。

 

こうした「トップの考えている事を知らないばかりに起こるトラブル」という現象は、本当に多くの場面で存在するのです。

 

なぜなら、理念やビジョンというような…

【社長が実現したい事、社長はどのような会社にしたいと考えているのか?】

という事は、人がついていく上でとても重要になるからです。

 

実際に、僕の経営する会社の1つでは、スポーツという手段を使ったビジネス活動を営んでいるのですが、僕がスタッフに常々伝えるのは…。

「うちの会社はスポーツではなく、教育の会社として子供達の教育環境に寄与する会社だ!」

そうした事を伝えており。

 

そのせいと言ったら変な話なのですが、「スポーツが大好きだからスポーツの仕事がしたい」というような価値観の人は辞めていきました。

 

もちろん僕が知る限り、こうした価値観の違いで辞めていった人達は「自分の価値観に合う職場」で活躍しています。今でも相談を受ける人もいます。

 

ただ、会社の目的と違う価値観をもつ存在が組織の中に多くいるという現象は、会社の成長を阻めてしまうので注意が必要です。

 

ちなみにその逆で、「自分たちがスポーツという手段を通じて、どのような教育サービスが提供できるのか?」そこに重きを置くような人材は、長く会社の為に頑張ってくれており、高いパフォーマンスで仕事に励んでくれています。

 

もし、私がこうした考えを口に出さないでいたら、一体、今現在うちの会社はどのような体制になっていたのかと思うとゾッとするわけです。

 

このように、社長自身の考えている事をしっかりと伝えるという事は、物凄く重要な事なのですね。

 

例であげている会社でも、もしかしたら社長の頭の中には、ぼんやりと理念やビジョンの様な物もあったのかもしれませんが、それを口に出してスタッフに伝えて来なかったのです。

 

そして、それが要因となってしまい、いつしかスタッフが社長の考えがわからなくなり、気持ちが離れていってしまったという事になってしまいます。なんとも寂しい事ですが…。

 

「うちのスタッフは優秀だから、自分の考えをきちんと理解している」

そういう考えは怠慢です。

 

会社が成長すれば、当然スタッフの考えも成長します。そうなると必然的にお互いの考え方や価値観に微妙なズレが起こるのも当然なのです。

 

社長の頭の中を可視化する

理念やビジョンなんてのは、社長だけが理解しているだけでは意味がなく、社長自身の言葉で、何度も繰り返し伝え続ける必要があります。

 

そして、スタッフ自身も自分の会社の理念やビジョンを理解していれば、仕事をする上での行動が変わってきます。

 

スタッフ自身の日々の活動の中で、何か決断に悩んだ時があった際も、「この行動は会社のビジョンや理念に繋がっているのか?」というような意思決定の手助けにもなるのです。

 

実際に僕がコンサルティングを行った際に、実行した施策は、社長、スタッフ全員での経営合宿でした。

 

コンサルタントが案内役として立ち、社長の考えている事をひたすら文言化し、それを全員で共有して、今度は現場のスタッフからの声をフィードバックする事で、社長だけの理念ではなく全体の理念に変化させていくという作業です。

こうした事がきっかけで、双方の胸の内を知る事ができるので、様々な想いが出てきます。

 

中には、社長の部下への想い、会社への想いを知り、涙するスタッフもいました。もちろん、その逆で、部下の熱い想いを聞いた事で、社長も目を真っ赤にしてました。

(※僕にとっても最高な研修でした)

 

スタッフ自身も、自分が参画しているわけなので会社に対しての忠誠心も湧き出て来ます。結果的に責任感も芽生えてきます。

 

こうして、徐々にこの会社では社長とスタッフが一丸となって大きな難局を越えていったのです。

 

このような問題は大きな会社でしか起こらないと思われるかも知れませんが、実は10名以下の小さな会社でも起き得る事です。

 

[st-cmemo fontawesome="fa-exclamation-circle" iconcolor="#ef5350" bgcolor="#ffebee" color="#000000" iconsize=""]なぜなら、「知ってるつもりになりがち」だからです。[/st-cmemo]

 

毎日顔を合わせている人だからといって油断してはいけないのです。

 

結局の所、会社というのは社長の価値観で、その性格も決まって来ます。

 

その会社で生まれる商品やサービスも、社長の価値観に沿ったものがリリースされていきます。

 

そして、会社のスタッフや社員は社長の価値観と似た人で構成されていきます。

 

当然、顧客もその社員やスタッフに似た人だけが集まる様になります。

 

そうした事を踏まえると、嫌な顧客を集めてしまう事も、面倒なスタッフや社員を相手にするのも、やりたくないような仕事ばかりしてしまうのも…。

 

結局の所、社長の頭の中にある事が、伝わっていないことが要因となって繋がっていくのです。

 

社長の頭の中にあるモノを「可視化」させる。

実は、それだけでも会社は大きく成長するものなのです。

 

ぜひ、そうした事でお悩みの場合は、ご相談ください。

 

社長であるあなたの想いに、一度でも共感してくれた人材です。

 

大切にしたいとは思いませんか?

 

それでは…。

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